今回はモルタル壁のお家にお住いのお客様が外壁の補修と塗装のリフォームをされるそうなので取材させていただくことになりました。
外壁の塗装と合わせて軒天と霧避け庇の修理、雨樋の塗装も同時に行うようです。
このページではモルタル壁のリフォームでの補修や塗装の様子を紹介しています。モルタル壁が痛んできてしまった方や修理や塗装を考えている方は参考にしてください。
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今回のリフォーム内容
- モルタル壁の補修・塗装
- 軒天の補修・塗装
- 霧避け庇の補修・塗装
- 雨樋の塗装
- ベランダの鉄格子の塗装
- 面格子の塗装
全部で6つの作業となりました。並べてみると結構な量がありますね。でも、どの作業も足場がないとできない。もしくは足場があった方が作業がしやすいものばかりですので一緒にやってしまえば足場代が1回で済むので効率がいいのは確かです。
工事前にはご近所への挨拶回り
私が到着したのが工事の始まる前だったのですが丁度そのときはリフォーム会社の担当の方がご近所への挨拶回りをしていました。外壁塗装の場合は足場の組み立ての際などに金属がカンッカンッとぶつかり合う音がしますのでご近所さんには伝えておくと後々のトラブルを防止できます。
挨拶の際に手紙を渡していたので内容を見せていただきました。
この度、〇〇様の外壁塗装その他工事の施工をいたしますべんり工房・株式会社ウェブです。ご近隣の皆様にはいろいろと、ご迷惑をおかけ致しますが、どうぞよろしくお願い致します。
尚、工事に際しましたは、最新の注意を払い、安全第一で行いますが、何かお気付きの点がございましたら、下記へご連絡賜りますようお願いいたします。
その他、「工事場所」「施主名」「工事期間」「工事予定時間」「施工者(連絡先)」などが書かれていました。リフォーム会社の中には挨拶もなくいきなり工事を始めてしまうような業者もいるようですので見積もりの際に挨拶のお願いもしておくとよいでしょう。
もちろん、工事の前に自身でもご近所に挨拶回りをしておくとより安心です。
リフォーム前の状態
さて、ここからは実際のリフォームの様子を紹介していきたいと思います。まずは早速、リフォーム前の状態の確認からしていきます。
こちらが今回の施主様のお宅です。モルタル壁であることからもそれなりの築年数であることが予想できます。パッと遠くから見た感じでは綺麗に見えますね。
お家の裏は駐車場になっていましたので全体の様子を撮影できました。やはり遠目からみると比較的綺麗に見えますが…。ん!?
左上の方になんだか様子のおかしい箇所を見つけてしまいました。w
なんと!軒天に大穴が空いています。穴の部分の板はどこに行ったのでしょうか?
ここまで壊れてしまうと台風の時なんで雨が入り込み放題で雨漏りの危険性なども考えると非常に危険な状態です。
霧避け庇の部分も軒天と同様にかなり痛んでいます。コケや藻?カビ?のようなもので黒ずんでいる箇所もあります。
面格子もコケなのか錆なのか緑色に変色している箇所があります。こちらも綺麗に塗装する予定です。
遠目では綺麗に見えていたモルタル壁の状態も近くで見てみると結構汚れています。
手で触るとまるで学校の黒板を触った後のように手の平が白くなります。これは「チョーキング」と呼ばれる現象で外壁の防水機能が正常に機能していない場合に起こる現象です。
足場が組まれました!
工事初日はまず足場を組むことから始まりますが2日目ではご覧の通り足場が完成しています。たった1日ですから早いですねー!
裏側もバッチリです。飛散防止ネットもしっかり張られています。
足場に登ってチェックしてみた!
せっかくなので実際に足場に登ってお家の状態を直近で確認させてもらいました。
先ほどの軒天の大穴ですがやはり迫力があります。
このように中を覗くこともできます。どうやら内側はまだ無事なようです。(素人見解ですがw)
別の箇所も先ほどの箇所よりはマシですが穴が空くのは時間の問題のようです。
それと、見てわかる通りこちらのお家の軒天はベニヤ板です。現在はベニヤ板よりも耐火性、防湿性に優れたケイカルバン(ケイ酸カルシウム板)が主流になっています。
窓の上の霧避けも表面にシワ?のような波打った状態が見て取れます。
外壁自体にもところどころクラックが見られます。このような箇所は補修してから塗装していくことになります。
場所によっては表面がボロボロと向け始めている箇所もあります。屋根の上にも剥がれ落ちたカスが散らばっていました。
このような部分は表面に新たに塗装をしても塗装が浮いてしまう原因になりますので古い塗装を剥がしてから塗装するそうです。
軒天の修理が完成!
工事開始から数日経ってから伺うと軒天の張替えがほぼほぼ終わっていました。
大穴が開いていた箇所もこの通り。あとは細かい隙間などをシーリングで埋めてから塗装すれば軒天は完成となります。
先ほどのボロボロ剥がれていた箇所は高圧洗浄の際に塗装自体を剥がしてしまいます。
作業途中の様子を撮影させてもらいました。
塗装しない部分の養生
高圧洗浄が済んだらいよいよ外壁の塗装に入ります。塗装を行う前に塗装しない部分には塗料が付かないように養生シートと養生テープで覆っていきます。
玄関扉はもちろん、玄関照明や窓、雨樋なども徹底的に行います。
クラックの補修と下塗り
軒天の隙間のシーリングと合わせて外壁各所に見られるクラックの補修を行っていきます。この上から塗装するので補修した箇所も縞模様にならず綺麗に仕上がります。
ちょうど家の側面塗り終わった段階で撮影させていただきました。左が下塗り後で右がこれから塗る箇所です。左が綺麗すぎて右がかなり汚く見えますが、右側はこれでも高圧洗浄した後なので元よりは綺麗になっているんです。w
あ、ちなみにここまでトントン拍子で説明してきましたけど工事開始からすでに1週間以上は経過しています。
それぞれ乾くまで時間のかかるものもあるので1日の間にできる作業は限られています。
完成間近!中塗りと上塗りが完了!
数日開けて様子を見に行くとすでに中塗り上塗りが完了していました。
飛散防止ネットは台風が来る前に外してしまったようです。
金属製の面格子には錆止めの塗料を塗ってから塗装します。今白色に塗られているのは錆止めを塗っているところです。
ベランダの鉄格子にも錆止めを塗っていきます。錆止めを塗った上から指定の色の塗料を塗れば完成です。
外壁リフォームの全行程が終了
リフォーム工事の全行程終わったと連絡があったので見に行きました。
お片付けの最中ですがそのまま続けていきます。w
まずは全体像ですね。外壁の色は施主様自身で選んだ色ですが建物のイメージともマッチしていていい感じですね。
角度を変えて斜めから。雨樋や軒天も綺麗になっていますね。軒天の色も外壁と同じ色にしています。
家の裏側です。曇り空なのが残念ですが全体的に統一感があって落ち着いた雰囲気になりました。
ボロボロになってベニヤ板が丸出しになっていた軒天もこの通り。色褪せていた雨樋も艶が出ていて新品同様です。
表面が波打っていた霧避けもケイカル板に貼り直した上から塗装しています。
大穴が空いていたところも、もはやどこに穴があったかわかりません。
玄関もまるで違う家に来たかのような風格になりました。玄関ドアの周りの木製の格子も塗装済みです。
以上、台風の通過など不安要素もありましたが無事に終わって何よりです。
今回の外壁塗装の費用
さて、リフォーム工事の内容は以上ですがここまでのリフォームの費用はどの程度掛かったのでしょうか?外壁塗装の費用は塗料代だけでなく足場や養生の費用も必要です。また、今回の外壁のリフォームでは軒天や霧避けの修理や面格子や雨樋の塗装なども含まれています。
見積書は見せてもらっていますが、そのまま載せることはできないため今回もざっくりとした金額だけお伝えします。ズバリ、70万円手前です。
毎回お伝えしていますがこの価格はこのお家で、尚且つ今回の状況での価格です。家ごとに外壁の面積も違いますし、外壁や軒天、雨樋の状態も違うのであくまでも目安程度に考えてください。
雨樋が壊れていれば雨樋の交換費用が必要になりますし、逆に軒天も修理は必要なくて塗装だけで済めば費用は安く済むことでしょう。
また、外壁塗装の際は必ず足場が必要になりますので、同じく足場が必要な屋根を一緒にリフォームしてしまう方も多くいます。それぞれの家の状況や予算に合わせて一緒に作業してしまう箇所を選択する必要がありますので安易に自分で判断せずに専門家に相談するようにしましょう。
最近では外壁や屋根のリフォームを専門とした一括見積もりサイトもありますので、そういったものを活用してご自分に最適なリフォームを行いましょう。
【まとめ】改めてビフォーアフター
最後に今回のリフォームをビフォーアフターで比べていきたいと思います。
正面
まずは正面です。外壁はもちろんのこと霧避けや雨樋も施主様の希望の色に変わりました。
裏
お家の裏側です。色が変わるだけで大人っぽい印象になりましたね。
穴の空いていた軒天
完全に消えて無くなっていた角の軒天部分もしっかりと復元されています。
出窓の面格子
色褪せと錆で汚かった面格子も「新品ですか!?」というほど綺麗な状態に。
外壁塗装は早めに手を打つ
今回はモルタル壁のリフォームを取材させていただきましたがモルタル壁はその性質上、年数と共にクラックなどが発生してしまうため定期的なメンテナンスがかかせません。
手遅れになる前に今一度ご自分の家の状態を確認してみましょう。念のため確認すべきポイントをいくつか紹介します。
チェックポイント
- 前回の塗装からどれくらい経過したか?
- クラックは入っていないか?
- 手で触ると手の平が白くならないか?
- 汚れや色褪せはどうか?
- 剥がれている箇所はないか?
- 家の中で雨漏りやシミのできている箇所はないか?
- 苔や藻が生えていないか?
これらであればご自分でもある程度はわかるはずです。少しでも不安な点があるのであればプロの目で改めて判断してもらいましょう。
また、外壁は常に雨や風から大切な家を守ってくれている存在です。ヒビや穴、剥がれなど何か起きてから対処する姿勢は非常に危険です。気が付いた頃には家の基礎部分にまで重大なダメージを与えてしまっている恐れもあります。そうなってしまうと修理の費用も大きくなってしまうこともありますので外壁や屋根などは後回しにせず一定の年数で定期的なメンテナンスを心掛けるようにしましょう。
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このリフォームの施工会社
株式会社ウェブ 建築設計事務所
〒270-0013
千葉県松戸市小金きよしヶ丘3丁目8番地の9
TEL:047-345-3295