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庭に目隠しフェンスを後付けした!価格や設置工事を徹底レビュー!

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お隣と窓が同じ位置にあって相手が見えてしまう…。もしくは見られている気がする…。道路から家の中が見えてしまって気になる…。こんな悩みに役立つのが後付けで設置できる目隠しフェンスです。

今回は庭に目隠しフェンスを設置するリフォームを行うお家に取材させていただくことになりました。目隠しフェンスを後付けで綺麗に設置したい。風で飛ばない頑丈な物が欲しい。格子の目の荒さや透過率でちょうど良いのがない。そんな方には参考になるかと思います。

このページでは目隠しフェンスの設置にはどれくらいの値段が必要なのか?工事の様子やフェンス選びのポイントなどを紹介しています。

今回の目隠しフェンス工事の概要

スマホの方はスライドで画像が横に動きます。

完成までの道のりは後ほどゆっくり説明させていただきますが、ひとまずこちらが完成した目隠しフェンスです。

  • 樹木伐採&処分
  • 支柱立て
  • フェンス加工&取り付け

今回の目隠しフェンスのリフォーム内容を大まかにまとめると上の表のようになります。今回のお家では昔ホームセンターで購入してご自身で設置した目隠しフェンスがありますので既存フェンスの撤去作業、それに加え、既存フェンスは目が粗くて丸見えだったためバラなどの植物をフェンスに這わせる形で植えているので植物の撤去作業が行われます。

撤去や処分の費用というのはみなさんが思っている以上に費用がかかります。新規でフェンスの設置を行う際に撤去するものがない場合は今回の事例よりも多少費用は抑えることが出来るかもしれません。

庭の目隠しフェンス取り付けに掛かった費用

今回の工事に掛かったリフォーム費用は18万2千円ほど。今回は柱を計4本立ててフェンスを4枚使用、長さを調節するなどの加工も含まれています。お家ごとそれぞれ状況は違うと思いますのであくまでも参考程度に考えてください。

お馴染みのホームプロの費用相場シミュレーターでも費用の相場を確認したところ家の周り一周全てにフェンスを張り巡らせたりせず、スポット的にフェンスを設置するだけであればほとんどの場合で50万円以下で収まりそうです。

自分の家で目隠しフェンスの設置工事をした場合にどれくらいの費用がかかるのか知りたい方はホームプロの費用相場シミュレーターで下記の手順で調べることができます。

  1. ホームプロにアクセスしメニューバーにある「リフォーム事例」をクリック
  2. 建物のタイプを「戸建て住宅」を選択
  3. 「外構・エクステリア」にチェックを付けて「検索する」をクリック
  4. キーワード欄に「フェンス」と入力し「検索する」ボタンを押す

ホームプロには約9万件もの事例がありますのでかなりニッチな工事でもほとんど同等の事例を見つけることができます。

ホームプロの導入事例は非常に便利ですのでリフォームを検討している方はぜひ活用してみてください。

リフォーム会社、比べて、選べる。|ホームプロ

今回使用した目隠しフェンスは三協アルミ「カムフィX(9型)」

今回使用したのは三協アルミのカムフィXの9型というモデルのフェンスです。ご覧のようにブロック塀の上などにもよく使われているフェンスです。

色は「ダークブロンズ」「ホワイト」「ブロンズ」「ブラック」「サンシルバー」の5色から選択できます。

カムフィXシリーズは全部で15型まで用意されており、今回使う9型以外にも様々なタイプがあります。それぞれ目の荒さや光の取り入れ具合などが違います。例えば上の写真は1型(横太格子タイプ)ですが目はかなり粗くフェンスの奥まではっきり見え、採光は良いものの目隠しとしての役割は果たしません。

家の中に光が入らないと昼間でも家の中が暗くなってしまうこともありますので目隠しフェンスを選ぶ際は外部から見えないことだけではなく、採光も考えながら選ぶようにしましょう。

連結はもちろん、角度を付けて接続したり段差を付けて取り付けできるなど幅広いシーンに対応しているモデルです。また、すりガラスのように景観をぼかすようなフェンスも用意されていますので必要に応じて組み合わせることができます。

ちなみに今回のリフォームではルーバータイプと採光パネルタイプを組み合わせて使います。

実際の庭の目隠しフェンス設置の様子を徹底レビュー!

さて、ここからは実際に庭に目隠しフェンスを設置する工事の様子をレポートしたいと思います。

まずはいつも通り、工事前の様子から紹介したいと思います。こちらが今回庭に目隠しフェンスを設置するお家です。

こちらです。とは言ったものの草木が生い茂っていて状況がさっぱりわかりませんね。

庭側から見ると多少わかりやすいかと思いますが以前ご自身で設置した木製フェンスにツル性植物が絡みついています。ご自身で設置したフェンスの目が粗く、フェンス越しでも家が見えることから植物を植えたのだそうです。

ここまで成長すれば流石に中が見ることはなさそうです。w

ただ、一番問題なのがフェンス自体が倒れかかっているということ。画像を見てわかる方もいるとは思いますがフェンスが斜めになっています。

しかも根元から!この場所は住宅が密集している地域で家と家の間はまるでビル風のように突風のような強さの風が吹くことがあります。

ホームセンターなどに売っているフェンスはしっかりとした柱を立てるものではなくほとんどが置き型です。もし、そういった突風や台風によりこのフェンスが倒れてしまったりバラバラになって飛んでいってしまうのは怖いですよね。ましてやこのフェンスの目の前にはリビングの大窓があるので割れてしまったら一大事です。それに斜めになったフェンスを放置しておくのは見た目的にも気が引けますよね。

そういった理由もあって今回はリフォーム会社に依頼してしっかりとしたフェンスを設置することに決まったそうです。

上の画像は今回のお家ではありませんが実際に目隠しフェンスが転倒する事故は度々発生しています。

もしホームセンターなどで買ってきた目隠しフェンスをご自身で設置される際は、その場所にどれくらいの風が吹くのかどうかも考えて設置しないと大変なことになる恐れがありますので注意してください。

さて、既存の目隠しフェンスと樹木の撤去が終了しました。なんだか広くなった気がしますね。

外から見た印象も大きく変わりました。ただ、フェンスが無くなると本当にリビングが丸見えですね。

施主様もリビングは生活の中心的な場だからその場所が丸見えなのは心配…。とおっしゃっていました。確かにインターホンを押してもポストに郵便物に入れても見えてしまいます。

支柱の設置

まずはフェンスを取り付ける支柱を立てることから始めます。支柱を立てる箇所に深さ30cmほどの穴を掘ります。

隣との境界線のブロック塀の下はコンクリートで固められていますので邪魔になる部分はハンマードリルを使って削っていきます。後々支柱の周りにもコンクリートを入れますので安心してください。

必要な深さの穴が掘れたらそれぞれの穴に支柱の土台となる基礎石を置いていきます。

基礎石の位置で支柱の位置が決まってきますのでメジャーを使って正しい位置に設置できているか確認します。

位置があっていたら水平器で基礎石が平行になっているか確認します。

水平器の中に蛍光色の液体が入っていますね。この液体の真ん中あたりに気泡が来るように調整します。

基礎石の場所が確定したらセメントと川砂を混ぜてコンクリートを作ります。

コンクリートは基礎石に空いた穴と基礎石の周りに入れます。

基礎石の中には溢れるほどたっぷりと入れます。

コンクリートを流し終わったら周りに土を戻して固めます。

コンクリートの入った基礎石に支柱を差し込みます。

柱には「G T」と書かれたラインがあります。このラインの部分まで差し込むようにします。

ここでも支柱の傾きを水平器で確認します。支柱が傾いているとうまく金具が噛み合わずフェンスパネルが設置できなくなってしまいますので支柱や土台の傾きはしっかりと確認しながら行いましょう。

基礎石からはみ出たコンクリートは鏝(コテ)を使って整えます。

コンクリートが乾く前に水を付けたハケで表面を撫でるように整えます。

これぞ職人技!美しい仕上がりです!

コンクリートが固まっていないため本日の作業はここまでです。翌日ある程度コンクリートが固まってから作業の続きを行います。

土を掘り返す作業があったため土が散らばっています。帰る前にしっかり掃き掃除。一括見積もりサイトなどに加盟登録しているリフォーム会社などではユーザーからの評価が悪いと除名されているしまう恐れがあるためマナーなどもかなりしっかりしている傾向があります。

目隠しフェンスの組み立て

こちらが今回組み立てる「カムフィX」です。上の画像に見えているのはカムフィXの9型です。

さて、いよいよ目隠しフェンス本体の組み立てに入ります。金具を設置する高さによってフェンスの高さを好きな位置に調整することができますがそれぞれのフェンスを連結させるためメジャーを使って同じ高さに合わせる必要があります。

先ほど印を付けた位置に金具を設置して…。

パネルを設置。作業自体はシンプルですが抑え金具や支持金具、連結ピース、隙間隠し材など、部品の数も多い上、高さを合わせるのも大変なようで何度も付け直して調節していました。

無事に片側が完成しました。カムフィXの9型(上)と14N型(下)を組み合わせていますが違和感は全く感じない仕上がりですね。

フェンスの横に人が通る通路を確保する必要があったため、現場でフェンスの幅を短くする必要がありました。電動切断機を用いて慎重にカットしていきます。失敗は許されません。見ている僕もドキドキしてしまいます。

完成間近といった感じですが暗くなってきたので照明を設置!実は高さの調整や幅の調整はを何度もやり直しているのでかなり時間が掛かっています。プロがこれだけの時間がかかるものを素人が作業すると一体何日掛かるのでしょうか。

【完成】ビフォーアフターをご覧ください!

BEFORE

AFTER

インターホンを押す全ての人を拒むような圧倒的迫力のあった植木もなくなってかなりスッキリした印象になりました。ポストに郵便物を入れる際やインターホンを押す際もリビングが見えるようなことはなく、目隠しフェンスとしての役割もバッチリ果たしています。

BEFORE

AFTER

斜めに傾いていた木製の目隠しフェンスもコンクリートでバッチリと足元を固めたアルミ製フェンスになり、台風や突風などの際も安心です。

上側のパネルは完全に向こう側が見えないルーバー式のパネル、下側は光は通すもののしっかりとぼかしてくれる素材ですのでプライバシーも確保されています。

カムフィX14N型の裏に手をかざしてみました。見え過ぎず見えなさ過ぎずとちょうど良い透過率ですのでポストやインターホン付近に誰かいる場合はしっかりと認識することができそうです。

まとめ

今回は三協アルミのカムフィXを利用した目隠しフェンスのリフォームを紹介しました。目隠しフェンスの利用は今回のように来客時のプライバシーに配慮したもの以外にもお隣さんやご近所から見えてしまう場合など様々な目的があります。

それぞれの状況により完全に見えない方がいい場合や今回のように誰かいるかどうか確認できる程度は見える方が良い場合など様々です。

今回使ったカムフィXにも15種類ものバリエーションがあり、様々なニーズに対応していますので目隠しフェンスを検討している方はリフォーム会社と相談しながら最適なものを選択してくださいね。

また、記事途中でも書きましたが建物と建物の間に市販の目隠しフェンスを設置する場合は風による事故が多発していますので十分に注意してください。

もし近隣の方々のお家を傷つけてしまったり誰かにぶつかってしまっては取り返しのつかないことにもなる恐れもあります。風の強い場所に目隠しフェンスを設置する際は今回のようにプロによって基礎から作られた目隠しフェンスを設置することを強くおすすめします。

もちろんのことですが、その際は一括見積もりサイトで相見積もりを取ってリフォーム会社各社のプランや価格を比較するようにしてくださいね。

以上、庭に目隠しフェンスを後付けしたリフォームでした!♪( ´▽`)

このリフォームにおすすめの一括見積もりサイト

このリフォームの施工会社

株式会社ウェブ 建築設計事務所

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千葉県松戸市小金きよしヶ丘3丁目8番地の9
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